Web IDEで迷っている方へ:AWS Cloud9を使ってみてよかったことと微妙だったこと

IT

「Web IDEを使ってみたいけどどれがいいのかわからない。webIDEとしてcloud9を使うか迷っている」

という方へcloud9を使ってよかったこと、微妙だったことと設定方法を紹介します。

Cloud9とは?

ブラウザからIDE(統合開発環境)を使うことができるAWSのサービスの一つです。

ブラウザから使えるので、自分の普段使っているPC以外からもアクセスでき、どこからでも開発できます。プログラミングを始めるにあたって開発環境の整備に時間がかかるというひとも多いですが、Cloud9ならAWS CLI やnode.js、java、pythonなど一般的に使われる言語がインストールされているのですぐに使い始めることができます。

使ってみた感想

node.js(nuxt.js)でフロントエンド開発をするのに利用しました。cloud9を導入する前の検討材料になれば幸いです。

よかった点

どのディバイスからでも使える

開発用にノートPCを使っていますが、持ち運ぶには重いので外出時にipadで開発できたらいいなとおもっていました。ipadでも十分使えます。

無料枠が使えるので安い

cloud9はEC2インスタンス上で動いています。cloud9の利用料=EC2+EBSの利用なのですが、小さなスペックのEC2を利用すればほぼ無料で使えてしまいます。無料枠の小さなインスタンスでもcloud9は問題なく使えますが、たまにメモリ不足になるので不便に感じた時はスペックアップすると良いかと思います。
指定した時間使われていない時は勝手に電源おとしてくれるので、大きいサイズのインスタンスを使っても料金節約はできそうです。EC2インスタンスの起動はCloud9の画面を開けば自動で行ってくれます。1分ほどで起動します。

ブラウザプレビュー画面が用意されている

開発物を確認するときのhttp://localhostに相当するものが用意されています。WebIDEだとローカル開発のときのようにローカルに立てたサーバーへのアクセスをするというのが面倒になるのでは?と不安だったのですが、ちゃんとプレビュー画面が用意されていました。

会社で開発者が使うのに適している

Cloud9が動いているEC2に対してセキュリティの制限かけやすそう、ローカルPCで開発するよりコードの持ち出しが防げそう、という気がしました。また、開発者間で使っている開発環境をシェアできるので、ペアプロやリアルタイムレビューもできるようです。

残念な点

vscodeに比べてプラグインがないので入力補完が甘い

もともとvscodeを使ってて、vscodeにはプラグインが充実していたので入力補完も十分ありnuxt等のフレームワークを使っている場合でも開発しやすかったです。

cloud9にも基本的な入力補完があるのですが、vscodeに比べると少し不便さを感じてしまいました。

ipadだとターミナルの下部分が隠れてしまう

ipadでcloud9のターミナルを開いてコマンドを使っていくと、下部の方が見切れてしまって入力中のコマンドや結果が見えなくなってしまうことがあります。コマンドを打つたびにクリアしておけば使えるのですが、少し不便さを感じました。

cloud9の設定方法

AWSアカウントとcloud9が使える権限を持ったIAMを取得済みである前提で話を進めます。cloud9の設定は数ステップで完了します。

cloud9の環境作成

aws consoleにログインし、cloud9の設定画面を表示します。まだ環境を作成したことがない場合は以下のような画面になるので、「create enviroment」のボタンから作成を開始します。

環境名を入力します。

利用するEC2インスタンスのサイズやOS、電源を切るまでの時間などを設定します。全てデフォルトで大丈夫です。

設定内容を確認してCloud9を起動します。

cloud9のWEB IDEの画面が立ち上がり、数分で使えるようになります。

次回からはCloud9のコンソール画面からIDEを開けます。

トラブルシューティング

作成時に以下のようなエラーが出たので記録しておきます。

Failed to create environments: myWebIDE
Cloud9 could not connect to the EC2 instance. Please check your VPC configuration and network settings. Go to CloudFormation stack

cloud9は環境作成時にcloudformationによってEC2インスタンスが作られます。

まず、cloudFormationが正しく動作していたかを確認します。今回はcloudformationは正常に終了しているようです。

次に VPCの設定を確認します。vpcに関連づけられたインターネットゲートウェイのステータスがblackholeになっています。なので、インターネットゲートウェイを一度デタッチしてアタッチしてみるとステータスが正常に戻りました。

この後エラーの出ているCloud9をデリートして作り直しします。

最後に

Cloud9はWEB IDEの中では破格の安さで始められるものですし、IDEとしての機能も素晴らしいです。手元のPCで開発をしているとだんだんいろんなファイルでごちゃごちゃになってしまうこともあるかと思いますが、Web IDEなら思う存分いじることができます。いろんなメリットがあるCloud9、ぜひつかってみてください。

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